書評

【書評No.22】仕事に役立つ本の読み方を知れ!/『読書を仕事につなげる技術』著:山口周

どもっ、ぽんたです!

 

今回はこちら!

『読書を仕事につなげる技術』著:山口周

 

本書の冒頭にも書かれていますが、本書のターゲットは「読書はそれなりにしているけど、仕事や生活に行かせていない」と感じてる人です。

ですので、「どうやって1冊を読み切るか」といった読書術ではなく、一歩踏み込んだ内容になってます。

著者は過去に転職先の会社で活躍するため、経営学を学ぶにあたり200冊の本を読んだけど、経営学が身につくことがなかったそう。

そんな体験から、仕事につなげる読書術をみつけ、今ではビジネススクールの講師をするまでの知識人になられてます

本書の読書術を学ぶことで、きっと読書への見方が大きく変わりますよ!

 

ぽんた
ぽんた
最後までお付き合いください!

 

こんな人にオススメ

・読書を仕事に役立たせたい

・読書を長年続けているが、いまいち自分が成長している実感がない

・読書を無駄にしたくない

・自己成長に特化した読書術を学びたい

 

 

各章サクッとまとめ

 

【第1章】 「仕事につながる読書」6つの大原則

⇒読書を仕事につなげるために理解しておくべき前提知識が書かれている。ポイントは、「仕事につなげる」ことを意識して読んでいくこと。

【第2章】 ビジネス書は「これだけ」読めばいい

⇒「本当に深く読む価値のある本は古典にある」という著者の主張の理由がわかる。新刊ビジネス書やベストセラー本は読む価値があまりない理由にも言及されている。ついベストセラー本を買ってしまう方も多いとおもうが、そんな方に刺さる内容だ。

【第3章】 古典には読む「順番」がある

⇒仕事に活かすための古典には読む順番があり、なぜその順番なのかが解説されている。ポイントは、順番を間違えればせっかくの読書時間が無駄になってしまうから間違えないこと。

【第4章】 好きな本を読んで「ライバルと差別化」する

⇒「広く浅い」知識を身につけるために読む教養書。なぜ教養書を読むのか、どのように読んでいくのかについて書かれている。ポイントは、役に立つかより、自分が面白そうと感じた本を読んで他と差別化する。

【第5章】 情報の「イケス」をつくれ

⇒著者が実践する、読書を自己成長に結びつけるための方法が紹介されている。ポイントは、抽象化して記録すること。絶対に「なるほどな」で終わらせないこと。

【第6章】 「書店を散歩する」技術

⇒自分の知見を広めるための本の選び方を学べる。

【第7章】 「本棚」で読書を仕事につなげる

⇒読んでる途中や買ったけど全然気持ちが乗らなくなった本への対処法が紹介されている。

 

学び①:新刊ビジネス書、ベストセラー本は読まない

 新刊のビジネス書に書いてあることのほとんどは、古典的名著といわれるビジネス書に書いてあることを、事例や業界を変えて繰り返し説明しているに過ぎない

簡単にいうと、新刊ビジネス書は古典のコピーということ。

世に出ている自己啓発本は『思考は現実化する』ナポレオン・ヒルのモノマネだ、と聞いたことがあります。

ただこれに当てはまるのは「新刊ビジネス書」であることは注意が必要ですね。

なるべくベストセラーを読まないようにしています。理由は単純で、みんなが読んでいるような本を自分が読んでも意味がないと思うからです。

〜略〜

ベストセラーを読むというのは、費用対効果が低い投資なのです。

 

また、著者はベストセラー本は一切読まないようにしているとのこと。

なぜなら、ベストセラー本はみんながそれを読んで評価しているからベストセラーと言われるのであって、それを読むということはみんなと同じ本を読んでいることになります。つまり差別化できない。

ベストセラーや話題の本ばかり読んでると、周りと同じ思考や結果になってしまう、ということですね。

自分の感性にしたがって本を選ぶ

せっかく読書で自己成長するなら、自分が「おもしろそう」と感じた本を読んでみましょう!

①無意識に手に取った本も、実は潜在的に「自分が必要としている」と感じとった可能性が高い

②スタートから「おもしろい」という感情があるほど、本の内容が頭に入りやすく、知識の吸収力も上がる

といったメリットがあります。

 

悩む人
悩む人
でも「おもしろそう」と感じたのがベストセラー本のときは?…

 

著者は一切読まないとのことですが、ボクはベストセラーや本屋で前に出てる話題の本なども読んでいいと思ってます。

なぜかベストセラー本とかってワクワクしちゃうんですよね!(笑)「こんなに評価される理由はなんなんだ!?」って。これでモチベーションがあがるし、そんな風に読んだ本は記憶にもよく残ってる印象があります。

「ベストセラーだから読まなきゃ!」ではなく、自分が「おもしろそう」と感じる本を積極的に選んでいきましょう!

ぽんた
ぽんた
読みたい!おもしろそう!と思ったら迷わず買って読むべし!これが一番!

学び②:忘れることを受け入れる

人は、本を読んでも必ず内容を忘れます。

〜略〜

この問題を解決する方法はひとつしかありません。それは「忘れてもよい仕組み」をつくることです。

ボクはよく本を読んだ後に「あぁ、またあの本の内容忘れたよ」と落ち込んでました。

そして忘れないよう読書中にいろいろ工夫したり、「読んでも忘れないようにするにはどうすればいいんだろう」と読書術の本を読み漁ってました。

でもこの一文を読んでなんだか心が救われた気がします。

 

人は忘れる生き物。忘れないよう努力するんじゃなくて、忘れてもいいような仕組みを作ればいいんだ!と。

発想の転換とでもいいましょうか。

忘れてもいい仕組みを作る

では忘れてもいい仕組みとは具体的になにか。

本書では、本の中での学びを要点としてまとめ、それをデジタルデータに残していくことをオススメされています。

 

悩む人
悩む人
なんだ、そんなことか。

と思った方いませんか?そうやって軽視してたら大損しますよ。

なぜならデジタルデータに要点をまとめて残していく」ことを前提に読んでいくことで、必然的に読解力があがり、内容理解も深まるんです!

重要と感じた部分の要点をまとめるこの作業、実はかなり大きな意味があります。要点をまとめるためには自分がきちんと内容理解してないとできないんですね。やってみるとその難しさがわかります。

流れとしては、

この本の学びはどこかな〜と意識してまずはひととおり読んでいく

見つけたらそのたびにマーカーを引いておく

あとでそれぞれのマーカー部分に戻って、要点をまとめていく

デジタルデータ(本書ではEvernoteが紹介)に転記してい

といったもので、これが「忘れてもよい仕組み」になりますね!

この中でも、

・マーカーは部分ではなく文章全体に引く

・転記する要点は数を絞る

・ただ要点だけ転記するのではなく、具体的アクションまで書く

・そもそも重要な部分の見つけ方とは

などの重要なポイントが本書で詳しく書かれてます。この記事ではご紹介しませんので、気になる方は実際に読んでみてくださいね!

読書を仕事につなげる技術』│まとめ

いかがでしたか?

 

本書の学びまとめ

・新刊ビジネス書、ベストセラー本は読まない

・忘れることを受け入れる

 

本当に読書を仕事や生活に役立たせるための読書術が詰め込まれている印象です。

本書の読書術を一部でもいいので、次の読書から取り入れてみてください。

すぐに効果を感じるのは難しいと思いますが、継続することできっとこれまでにない自己成長につながりますよ!

 

本書では他にも、

・教養書とビジネス書の読み方の違い

・教養書の選び方

・ビジネス書の選び方

・1冊の本の具体的な読み方

・買った本の整理方法

・アウトプット方法

など、読書術が書かれてます。

ここまで「仕事や生活に役立たせる」に特化した読書術を学べる本は少ない印象です。

是非一度手に取って読んでみてくださいね!

 

ではまたっ♪