書評

【書評No.1】ブレない人生を送れてますか?/『メモの魔力』著:前田裕二

メモの魔力 アイキャッチ

 

どもっ、ぽんたです!

 

今日はこちらをご紹介します!

メモの魔力

『メモの魔力』著:前田裕二

 

著者はSHOWROOM株式会社の社長である前田裕二さん。著者はよくメモを取ることで有名で、対談の際にもメモを取り続けてらっしゃるそう。

 

本書の冒頭には、「メモで夢を叶える」「メモで自分を知る」といったフレーズが出てきますが、果たしてメモを取るだけでここまでできるのか?

 

私たちが普段行うメモとどう違うのか?

 

本書では、メモを通して自分を深く知り、人生の軸の発見、そしてブレない生き方を学ぶことができます。

 

ぽんた
ぽんた
最後までお付き合いください!
こんな人にオススメ

・自分のやりたいことがはっきりわかっていない

・今の生活や仕事に少しでも疑問を持ってるいる

・新しいアイデアが浮かばない

 

メモは知的生産のため

 

私たちが普段行うメモというものは、記録を残すこと=情報伝達のために行うものが一般的な役割だと思います。この記録のためのメモは、記憶の整理に役立つので重要な役割です。

 

しかし本書ではメモ=知的生産のために行うもの』と捉えて、メモを取る行為にフォーカスされています。

 

言ってしまえば記録のためのメモはロボットでもできる。

 

私たち人間は人間にしかできないこと、付加価値や新しいアイデアを生み出すためにメモを行うべきとのこと。

 

さらにメモの効果は他にも

①情報をキャッチしやすくなる

②相手の深い話を聞き出せる

③話や議論をキレイに構造化できる

④曖昧な感覚や概念を言語化できる

 

などがあげられており、どれもビジネスの場でとても大切な力です。特に④の言語化する能力はビジネスの場以外でもかなり重要だと感じています

 

自分の感情をきちんと言葉にして相手に伝える難しさ。

 

ボクは就活の面接対策をしているときにこれを痛感しました。

 

「頭ではわかってるけど上手く言葉にできない!!!」と頭を抱えていたことを思い出します。

 

皆さんも一度はそんな経験をされたことあると思います。

 

しかし、メモを取ることでこれらの能力が身につく。メモの威力、計り知れないですね。。。

 

ここまでメモがボクたちに与える影響をみてきました。

 

悩む人
悩む人
メモの大切さはなんとなくわかったけど、どうやったら価値あるメモになるの?どうやってメモを取ればいいの?

 

ということで、次に付加価値やアイデアを生み出すメモの書き方を見ていきましょう!

 

前田裕二流メモ術

 

自分を成長させる前田裕二流メモの書き方とはズバリ…

 

ファクト→抽象化→転用

この流れを意識してひたすら書く!

 

 

・・・!?

 

 

ですよね。笑

 

それぞれを簡単に説明すると、

ファクト→自分の感情が動いた出来事や「おっ」となった事実を書く。

 

抽象化→書き留めたファクトから、汎用性の高い言葉にする。「なぜ自分はこれをメモしたのか」「感情が動いたのはなぜか」を問いかけ、他に活かせないか考えていく作業。

 

転用→抽象化したものを自分の身の周りでどう活かしていくか、具体的なアクションを考える。

 

これを実際どのように使って自分を成長させるのか、次から見ていきます。

SHOWROOMを生んだメモ

 

本書ではこの「前田裕二流メモ」から生まれたSHOWROOMについて紹介されています。

 

著者が小学生の時、弾き語りの路上ライブを行っていた中でのメモで、

 

【ファクト】

→カバー曲を歌うよりも、立ち止まった人のリクエストに答える→オリジナル曲を歌う方がお金を多くもらえる。

【抽象化】

→仲良くなるには双方向性が大切で、人は絆にお金を払う。

【転用】

→双方向性があり絆が生まれる仕組みをネット上に作る。

 

ここから、誰でも自分の力でお金を稼げるアーティストやアイドルになれるサービス=SHOWROOMを作られたそうです。

 

ぽんた
ぽんた
小学生の時からこのようにメモを取っていることにびっくりですね(汗)

 

メモを取る姿勢に意味がある

 

実際にボクもこれを読んでから、日常の出来事(ファクト)を抽象化→転用まで考えてみましたが、これがまた大変。短い時間でかなり頭を使うのですぐに疲れてしまいます。。。普段どれだけ頭を使わず、流れに身を任せて生きているかがわかりました(泣)

 

でもこの思考を続けることで、

・普段の日常がこれまでとは違う見方ができるようになる

・思考が柔軟になる

といった効果を実感しています。

 

つまるところ、前田流のメモを行う中で、『ファクトを探して抽象化し、それを転用まで考える』、このプロセスを行おうとする姿勢それ自体に大きな意味があるんだなと感じました。

 

自分を知って人生の軸を定める

 

では、ただメモを取り『ファクト→抽象化→転用』を考え続ければ良いのかとなると、そうではありません。

 

そこに加えて重要なことは、自分のことを深く知ること。

 

自分は何をしたいのか、何をすれば幸せに感じるのか、どんな人間なのか。

 

これをしっかり理解することで

 

自分の人生でコミットすべき部分がわかる

無駄な時間を省ける

限りある大切な時間を守れる

人生を豊かに生きていける!!

 

といった幸せのレールが見えてきます。

 

自分のことがわかっていると、明確な価値観や死生観に沿って、正しい方向に向かってオールを漕いでいくことができます。生きるという航海を正しく進めるための指針、いわば、「人生のコンパス」を手に入れることができる。

 

人生の軸が定まっていれば、どのようなことをメモしていけばいいか、どのように転用していけばいいのかもより明確になっていきます。

 

山に行くのか海に行くのか、ゴールが定まっていなければどんな準備をすればいいのかわかりません。

 

それと同じです。(ですよね?…)

 

自己分析で深く自分を知る

 

先ほどの続きになりますが、自分の人生の軸を定めるためにはどうすればよいのか。

 

それは、自己分析をやりこむこと。そして自分を深く知ること。

 

 

自己分析と聞くと就活を思い出しますよね。就活をしたことがある人は皆、一度は自己分析をした経験があるのではないでしょうか。

 

ただ、当時は就活のためにやっていただけなので、ボクもそうですが中途半端に終わっている人がほとんどだと思います。

 

しかし、本書が推奨する自己分析は、徹底的に行うこと。そして自分の人生のコアな部分、「これは一生譲れない!!」という軸が見つかるまでやり続けること。

 

ここまでしてやっと意味ある自己分析になる、と著者は言います。

 

自己分析は抽象化が命

 

ではどのように自己分析をしていけばいいのか。

 

ここでも重要になってくるのが抽象化という作業です。抽象化なくして自己分析はできない、とまで書かれています。

 

例えば、長所が「相手の立場に立って考え行動できる」とします。

 

↓なぜ?

昔から相手の気持ちを考えて行動してきたから。

 

↓なぜその行動をとるの?

相手が気持ち良いことをすればこちらに好感を持ってくれるから。

 

↓なぜ好感を持ってほしかった?

人と良好な関係を築くことで生きやすい環境を作れるから。

 

↓なぜ?

・・

・・・

といったふうに、どんどん「なぜ?」を問いかけていき抽象化を突き詰めていきます。

 

ちなみに先程の例でボクがいきついた抽象化は、「誰かを喜ばせる、人生を変えれるようなモノ・コトを与える」でした。

 

自己分析のゴールも転用

 

そして抽象化ができれば、その後に転用まで考えていければ完璧。

 

抽象化したことを何に活かすのか、それを元にどんな行動をしていくのか。ここまでできれば、「自分が何をやりたいかわからない」といったことがなくなっていきます。

 

 

ここでも実際に、自分の感情を抽象化→転用まで行なってみるとわかりますが、言葉がなかなか出てきません。

 

ぽんた
ぽんた
毎日ノリで生きてきたボクには難しい。。。

 

しかし、きちんと言葉にしていくことで、これまで知らなかった自分に出会え、自分のことをどんどん理解していく感覚がわかります。

 

また、本書の巻末には自己分析を行なっていくための1000個の質問が用意されていますので、これをうまく活用すれば皆安心してスムーズな自己分析ができるでしょう。

 

 

自分の人生の軸を見つけるまでかなり時間はかかりますが(ボクも探索中です)、今後の長い人生を考えると、今時間をかけて人生の軸を見つけるべきだなと強く思います。

 

まとめ:『メモの魔力』前田裕二

 

いかがでしたか?

 

人生の軸を定めるメリット

・人生のあらゆる選択に迷わなくなる

・自分が楽しい、幸せと感じることにコミットできる

・自分は何をしたいのかがはっきりわかり、時間を有効活用できる

 

人生の軸を定めることは、これから幸せに生きていくためにもかなり大切なこと。

 

前田裕二さんが天才起業家と言われるその根本には、「自分のことを誰よりも一番理解している」ということが一番大きいのではないでしょうか。

 

ボク自身もしっかり人生の軸を見つけ、周りに流されないブレない男になりたい。いや必ずなる。

 

本書では、抽象化や転用の方法などがより深くわかりやすく、そして具体例を挙げながら書かれています。

 

他にも、

・前田流メモを取るためのノートの書き方や使い方

・夢を叶えるための考え方

・抽象化の練習法

などが書かれており、どれも今後の人生を幸せに生きるためのヒントを与えてくれます!

 

少しでも気になった方は一度読んでみてください。そして、一度きりの人生を豊かにしていきましょう!

 

 

ではまたっ♪