書評

【書評No.35】「後悔して死にたくない人」は今すぐこれを読め!|『モリー先生との火曜日』

どもっ、ぽんたです!

 

いきなりですが、今回紹介する本は実際にボクの姉の人生を大きく変えました。

本書を読了後に数ヶ月で仕事を辞め、クルーズ船に乗って地球1周をし、そこで出会った男性と結婚。

正直ボクもビックリです。それまではごく普通にOLをしてましたから。。。

 

そんな人生を変えるほどの影響を与える本というのがこちら!

『モリー先生との火曜日』著:ミッチ・アルボム 訳:別宮貞徳

 

本書は、死を目前にした著者の大学時代の恩師:モリー先生が、著者に行った最後の講義内容についてストーリー形式で書かれています。

そんな最後の講義テーマは「人生の意味」

寝たきりになってしまうモリー先生の元に、著者が毎週火曜日に自宅へ足を運び講義を受ける。

その最終講義の内容とはいかなるものなのか。

そして、姉という1人の人生を変えるほどの内容とはどのようなものなのか。

今回はその中から「死」と「お金」の2つを取り上げて紹介していきますね!

ぽんた
ぽんた
最後までお付き合いください!

 

こんな人にオススメ

・後悔しない生き方をしたい

・最近生きる気力がわかない

・充実した毎日を過ごしたい

 

学び①:死を意識すると「どう生きるか」が見える

まずは本書の講義の中で「死」について書かれた部分から一つ学びをご紹介します。

それは、「死を意識することで、今をどう生きるべきかがわかる」というもの。

自分は死なないと思って生きている?

誰でもいずれ死ぬことはわかっているのに、誰もそれを信じない。信じているなら、ちがうやり方をするはずだ。

~略~

いずれ死ぬことを認めて、いつ死んでもいいように準備すること。そのほうがずっといい。そうしてこそ、生きている間、はるかに真剣に人生に取り組むことができる。

(『第四の火曜日──死について』より引用)

たしかにボクたちは必ずいつか死ぬことをわかってます。

わかっているのに、あたかも「オレは死なない!」みたいな風に生きてますよね。

死ぬことを考えたくない、あるいは「考えてもどうしようもない」から、いつか死ぬことを忘れたかのように今を生きてます。

 

でも本当に自分が死ぬのはまだまだ縁のないことなのでしょうか?

 

もちろんそうあって欲しいです。

でもこれに関しては何とも言えませんよね。

ぽんた
ぽんた
デスノートに出てくる死神の目をもってたらわかるんだけど、、、

いかに死ぬかを学べばいかに生きるかを学べる

でもここで一度、死について本気で考えみてほしいんです。

「多くの人は死ぬ間際に後悔する」とよく聞きます。

縁起の悪い話になりますが、もし仮に「あなたは明日死ぬ」ことがわかったとしましょう。

そこであなたは何か後悔することはありますか?「私の人生、一切の悔いなし」と言えますか?

ボクは後悔するだろうことがたくさんあります。

例えば、

・オーロラを見る

・世界を旅行していろんな文化を見たい

・親を旅行に連れていきたい

・親友たちとキャンプ場を運営したい

・自然の中で暮らしたい

ぽんた
ぽんた
こう見ると後悔が多いっ!笑

明日死ぬと考えただけでこれほど後悔がでてきちゃいます。あなたはどうですか??

 

でもここで朗報です!幸いあなたは「明日死ぬ」ことは確定してません!やったー!!、、、

 

となれば、この後悔を無くすために今からどう生きたらいいのか見えてきませんか?

ボクであれば、

【オーロラをみたい】

なぜ見れてない?時間とお金がない

どうすればいい?まずはお金を貯める。お金が貯まれば、仕事を辞めてもいいし、時間に融通がきく転職先を探すのもアリ。

どれくらいお金が貯まればいいの?オーロラのツアーなら2030万円ほどであるなぁ。

どれくらい時間がいる?期間は1週間ほどあればいけそうだ。

と、その目標を達成するためには何が必要で、今からどうしていけばいいかが見えてくるんです。

 

本書の言葉を借りると、

「いかに死ぬかを学べば、いかに生きるかを学べる」

まさしくこれです。

死というゴールを意識することで、今をどう生きればいいかがみえてくる。

そうすることで生きる活力が湧き、日々を充実して過ごせます。

ぽんた
ぽんた
今日からはもう、なんとなく過ごす日々をやめませんか?

学び②:お金やモノでは幸せになれない

よくビジネス書を読んでいると「お金に執着するな」「お金が全てではない」と書かれてますよね。

お金がないと自由に生きれない。でもお金がすべてではない。

これは理解できますよね。

ただそうわかっていても、資本主義社会のなかで生活しているとお金を追い求めてしまうのも事実。

やれ新車だ、やれ新作ゲームだ、やれブランドバックだ、、、となんでもモノが欲しくなる。。。

そうなるとお金が必要で、お金のために頑張る。そしてまた新しいモノが欲しくなって・・・

ぽんた
ぽんた
新作のiPhoneとかって、つい欲しくなっちゃいますよねぇ(遠い目)

多くの人はこの地獄ループにハマっちゃてます。

そしてこのような状況をモリー先生は「洗脳状態にある」と述べます。

 

物を持つのはいいことだ。かねは多いほうがいい。財産は多いほうがいい。

〜略〜

多いほうがいい。みんなそれをくり返し口にしー─くり返し聞かされ─ーついには、めんどうくさくなってほかの考えを持たなくなる。

(『第八の火曜日──かねについて』より引用)

「金やモノが多い方がいい」という洗脳です。

でもこれは仕方のないことなんです。

だって、街中にあるポスターやテレビCMなどの広告は、企業が全力で取り組んでるマーケティング戦略ですから。

人に物を買ってもらうよう誘導するためのもの。そりゃ意識しないと洗脳されちゃいますよね。。。

 

悩む人
悩む人
でもこれで社会がまわってるじゃん!

たしかにそうです。だから全部が悪い、というわけではない。

でも何も考えずに流されて、お金に、モノに執着してしまうと永遠に幸せにはなれない。

これもまた事実なんです。

ではどうすれば幸せに生きていけるのか。

解決策として本書から2つピックアップしました。

  • 「必要」と「欲しい」を区別する
  • 人に何かを与える

 

解決策①:「必要」と「欲しい」を区別する

まずは解決策の1つ目。

何か物を買うときには、自分にこのように問いかけてみてください。

「今から買うそれは欲しいもの?必要なもの?」

消費と浪費に分けるとわかりやすいかもしれません。

たとえば、

《食料品:消費 外食:浪費》

《水:消費 炭酸ジュース:浪費》

みたいなかんじです。

ただ、ここは人によって価値観が違うので答えも異なります。

車を例にしてみてみると、

都会に住み電車通勤しおり、月に2回ほどの週末しか車に乗らない人。この人にとって車は「欲しいもの」になるでしょう。

でも田舎暮らしの人は?

交通手段としてどうしても車が必要になってくる。この場合は「必要なもの」でしょう。

ただ移動手段として必要なだけなので、最新の車やスポーツカーを買うことは浪費になっちゃいますよね。

 

大事なのは、周りに流されず、しっかり自分の価値観にあった買い物をする、ということ。

ぽんた
ぽんた
実際にこれを意識するとムダづかいが減ってお金が貯まりますよ!

これが「モノは多ければいい」の洗脳社会から、幸せを掴み取る方法のひとつになります。

解決策②:人に何かを与える

2つ目は、人に何かを与えること。

そもそもなぜ多くのモノを買ってしまうのでしょうか。

ここでは必要以上に買ってしまうモノに絞ってます。ブランドもの、アクセサリー、高級車、タワーマンションなど。

その理由は、心に空いた穴を埋めるため。モノで心を満たしたい!という気持ちがある、とモリー先生は述べます。

でも悲しいことに、決してモノや金では心を満たせないんですね。

この心を満たすためには「愛」といった感情が必要なんです。

 

悩む人
悩む人
「愛」みたいなのは抽象的すぎてわかんないよ。それに愛を与えるなんて恥ずかしいし

そう。ボクたち人間は「愛」を与えることに恥ずかしさを覚えちゃいますよね。

好きな人に「好きです!」なんて簡単に言えないし、親に「いつもありがとう。大好きだよ」なんてもってのほか・・・

でも、モリー先生は違います。

「愛」は本当の幸せを呼ぶ、と。

そしてそれは、人に何かを与えることで得られるものだ、とのことなんです!

別にかねのことを言ってるわけじゃない。時間だよ。あるいは心づかい。話をすること。そんなにむずかしいことじゃないだろう。

〜略〜

こうしてあげたいと、心の底から出てくることをやるんだな。そうすれば不満をおぼえることはない。うらやむこともない、人のものをほしがることもない。

(『第八の火曜日──かねについて』より引用)

心を通わす人や大切な人と過ごす時間ってめちゃくちゃ楽しくないですか?

ボクはそんなときに「幸せだなぁ」って感じます。

これって決してモノやお金では感じられない幸せですよね。

別に周りに「愛」を与え続けよう!ってわけではなくて、自分の時間や心づかいを与えることでも、自分の心を満たすことができるということ。

例えば、

・階段で困ってたお年寄りの荷物を持ってあげる

・就職活動で困ってる後輩にアドバイスをする

・失恋した友達の話を聞いてあげる

そんなちょっとしたことでいいんです。

大事なのは、自分が心から「してあげたい!」と思うことをすること。

そうすることで「ありがとう」「助かったよ」と言った言葉が自分の心を満たしていきます。そして行動できた自分にも満足する。

これがお金やモノでは満たせない部分なんですね。

ぽんた
ぽんた
さっそく今日から「人に与えれることはないかな?」と探して生活してみましょう!きっと心が満たされますよ!

 

ビジネスでも「人に与える」を忘れない

この「人に何かを与える」というのは、ビジネスで成功するためには欠かせないポイントだなと思ったので少し付け加えさせてください。

例えばブログをひとつとっても、「読者に役立つ情報を与える」ことが本質にあります。

「このブログのおかげで生活が楽になった!」

「悩みが解決した!」

と思ってもらうことができれば、そこにお金が支払われるかもしれません。はたまたお礼のメッセージが届くかもしれません。

いずれにせよ、これらは「読者に役立つ情報を与えれた」ことで自分に返ってくるものですよね。

これが単に自分の日記を書いてたり、お金を稼ぐためだけにブログ運営しても、絶対にうまくいきません。

ぽんた
ぽんた
「ほら!この商品良いから買ってよ!さあ!」みたいな、金稼ぎたい丸見えの記事を読んでも、絶対買おうと思いませんよね。(笑)

 

そもそもお金というのは、人に価値あるモノを提供できた時にその対価としてもらうもの。

なので「人に何かを与える」ということはビジネスの成功の秘訣と言えます!

この「giveの精神」はビジネスや仕事、人間関係にも生きてくるので、絶対に忘れず行動していきましょうね!

モリー先生との火曜日|まとめ

いかがでしたか?

普段何気なく生活しているだけでは気づかない、でも人生でとても大切なことをモリー先生は教えてくれます。

今回の学びを復習しますと、

本書の学びまとめ

・死を意識すると「どう生きるか」が見える

・お金やモノでは幸せになれない

「死」と「お金」は人生でずっと付き合っていく必要があります。

だからこそ、しっかりと向き合って生きていくことが重要なんですね。

普段生活している中では気づかない、でも生きていくには大切なことを本書では教えてくれます。

他にも、

・家族について

・結婚について

・感情について

・欲望について

・老いについて

などについても書かれており、どれも心に刺さるものがあります。

「死やお金の内容をもっと深く知りたい」

「他の講義内容も知りたい」

そんな方はぜひ本書を手に取って読んでみてください。

きっと明日からの生き方が変わりますよ!

 

ではまたっ♪