書評

【書評No.49】あなたは命を捨てている。|『時間革命』

時間革命 アイキャッチ

「同じ24時間なのに、あの人はなぜあんなに成果を出しまくれるの!?」

「もっと充実した生活をしたい!」

そんな疑問を解決してくれる1冊がこちら!

『時間革命』著:堀江貴文

ぽんた

どもっ、ぽんたです!

読書から何ひとつ得られなかった過去を反省し、「1冊の本から1つの学びだけでも得よう!」というコンセプトの『一冊イチガク』を実践中。年間100冊以上のビジネス書を読むボクが、本からの学びや気づきをお届けしますっ!

今回はホリエモンこと堀江貴文さんが「時間」をテーマに書かれた本をご紹介します。

堀江さんといえば、『多動力』という書籍を出されているほど、常に”多動”なイメージ。

「同じ24時間を生きてるはずなのに、なぜ自分とこんなに差があるのだろう…」なんて思ってしまう人物の1人です。

そんな多動を極める堀江さんの時間術について学べる1冊が本書。

読んだ感想をひとことで表すと、「時間の新世界を見た」

時間についての考え方が大きく変わり、どこか新しい世界へ突入した感覚です…。(ヤバいやつじゃないですからね!笑)

では、そんな本書からの『イチガク』をご紹介していきますね!

こんな人にオススメ

・毎日忙しくて自分の時間がない

・もっと充実した生活を過ごしたい

・結果を出しまくってるビジネスマンの時間術を学びたい!

堀江貴文という男の思考を学びたい

本書のポイント

まずは本書のポイントをサクッとご紹介!ポイントは3つ。

ここだけは押さえて!

●他人時間ではなく自分時間を生きる

●ハマれる何かを見つける

●とにかく”やってみる”

他人時間ではなく”自分時間”を生きる

「自分のための時間」と「他人のための時間」。時間にはこの2種類しかない、と。

自分時間=好きな仕事、趣味、やりたいこと、気の合う友人との遊び etc.

他人時間=やらされ仕事、通勤、気をつかう飲み会、嫌々行く仕事 etc.

もちろん人生の質を上げるには、他人時間ではなく自分時間を生きる必要があるのは明らかですよね。

でもボクたちは、頭のどこかで理解しながらも他人時間ばかり過ごしてしまってます。

不思議でならないのは、世の中の大半の人が、自分からその”監獄”に入ったくせに、そこから出てこようとしないことだ。

扉には鍵などかかっていない。いつでも外に飛び出せる。にもかかわらず、他人時間の”牢屋”の中で、「ここには自由がない!」「退屈でつまらない!」と文句を垂れているのである。

Chapter1『「他人の時間」を生きてはいけない』より

著者が刑務所で自由=自分時間を奪われた経験をとおし、強く感じた部分として紹介されてました。

これを見て、正直耳が痛かった。。。

ぽんた

まさしくボク自身が、鍵を持ちながら”牢屋”の中で不満ばかり言ってましたから。。。

今となっては、読書してブログ書いてなど、牢屋からでる準備をしてますが(いきなり飛び出す勇気がないビビりなので…)、それでも行きたくない会社に毎日行ってます。

でもそんな人は多いのではないでしょうか。

鍵を持ちながら「こんな会社嫌だ、退屈だ、俺はもっと評価されていい!」なんて不満を言って、いつまでも牢屋の中にいる人が。。。

でも、だからといって「さあ、明日から飛び出そう!」と言われてすぐ飛び出せるもんでもない。そんなことができるのであれば悩んでないわい!って。(笑)

ではどうすれば牢屋から飛び出して「自分時間」を生きていけるようになるのか。

そのヒントが本書にいくつか隠されています。

ハマれる何かを見つける

そんなヒントの中で、「自分時間」を生きる大きなポイントがひとつ。

それは、「熱中するものを見つける」こと。

小さいころを思い出してみてください。

「もうこんな時間!まだ遊び足りないよ〜」みたいな経験ありますよね。それこそが夢中になってる、つまりハマっている状態。

当時は時間なんて一瞬で、永遠に遊んでられましたよね。。。

ぽんた

ちなみにボクは遊戯王やデュエル・マスターズといったカードゲームにハマってましたねぇ。今思い出してもワクワクします!(同じ世代の方ならわかるはず!笑)

でも大人になるにつれて、社会の常識、周りとの同調、時間の制約などに縛られ、いつしか「ハマること」を忘れてしまってます。(ボクもその1人です…)

人生一度きり。どうせ同じ時間を過ごすなら、ワクワクして生きたいですよね。

そのためにも、“ハマれる何か”を見つけることはとっても大切。ここは大人になった今だからこそ、覚えておきたいところです。

極論を言えば、1日のスケジュールをハマれるもので埋め尽くし、他人時間が入る隙をなくす。これが自分時間を生きていく理想形です。

これを著者は実際に体現されてますよね。ハマるもの・ワクワクするもので常に”多動”し、周りから批判されたとしても”自分時間”を生きていく。ブレないところがさすがだ。。。

とにかく”やってみる”

悩む人

ハマることが大事なのはわかった。でもハマれるものなんてないよ…

これは「やりたいことがみつからない」問題でも必ず出てくる悩みです。

これらの解決策の1つとして本書に書かれていたのが、気になったのであればとりあえずやってみる、ということ。

ここでよくある間違いが、好きなものや夢中になるものを探そう!とするもの。

実はこれが逆で、やってみてハマったから好きになるんです。

×:好きなことが見つかる→夢中になってハマる

◯:やってみる→ハマる→好きになる

なんでもそうですが、やってみて経験してみないとわかりません。

・聞いたことない料理だったけど、食べてみたら美味しくてハマった

・初めは合わなさそうだと感じたが、いざ飲みにいくと話が盛り上がって仲良くなった

・見た目はギャルだが、話してみると誠実かつ優しくて、そのギャップにハマった(決してボクの体験ではありません…よ!)

そんな経験、1度はありますよね。それと同じです。

なので、夢中になれるものをみつけたい時は、少しでも気になったものをまずはやってみる。そこからがスタートです!

ぽんた

少しでも気になったなら、それはやるべき。やってみて「なんか違うな」って感じたらすぐに辞めればいい話ですから!

【イチガク】すべては「無常である」と考える

では、ここからお待ちかねの「イチガク」をご紹介しますね!(誰も待ってない、なんて言わせないんだから!)

イチガク:『すべては「無常である」と考える』

これは時間の使い方ではなく考え方の部分。

ぼくがいつも意識しているのは、「変わらないものはない」ということだ。

あらゆるものはいつかバラバラになる。ずっと続くものなんてないし、「長続きすること」それ自体には、なんの意味もない。

お金もモノも、人間関係も会社も、いつかは壊れる。

Chapter3『「常識や世間体」に時間を溶かすな』より

まさか時間術の本でこのフレーズを見るとは思ってもみませんでした。

でもこれを読んだ時、何か自分の中でしっくりきた部分があり、心が動いたのでイチガクに選びました。

本書で堀江さんも言ってますが、これは「無常」という考えです。

たしか昔授業でやった『平家物語』の有名なワンフレーズにもありましたよね。(なぜかそこだけは今でも覚えてます…)

無常世の中すべて、永遠に変わるものはない。

つまり、今の目の前のモノ、携帯やPC、家族や友人、仕事や環境など、なにもかも変わってゆくものだ、ということ。

それはまるで泡のよう。現れては消えて、また新しい泡が現れて…この繰り返し。

悩む人

すべてがいつか消えてしまうなら、何かをがんばる必要もなくない?そんな人生嫌だよ…!

と、そう感じるかもしれません。

でもこれは「何をしても無駄だから諦めよう」という話ではないんです。

忘れてはならないのは、ぼくたちは本質的に、そういう1個1個のくだらない「泡」に、幸せを感じられてしまう存在だということだ。

所詮は「泡」なのだから、割れないように大事にしすぎても仕方がないし、たとえ消えてしまっても打ちひしがれる必要もない。

Chapter3『「常識や世間体」に時間を溶かすな』より

そう。ボクたち人間は、この目の前に現れては消える「泡」に幸せを感じて生きているのも事実。

なので、いずれ消えていく「泡」にしがみつかず、ただ目の前の「泡」を楽しむべきだ、ということなんです。

ん?少しややこしくなってきましたね。(笑)

簡単にまとめると、ここで覚えておきたいポイントはひとつ。

「ものごとに執着しすぎず、目の前の”今”を全力で楽しむ」こと!

・辞めてしまったら先が不安だから、つらくてしんどくても我慢して働いてる、今の会社

・結婚間近の彼女に浮気されて別れたけど、なかなか前に進めない、元カノの記憶(ん?昔のボクの話かな?)

・「ブログで稼いでいつか仕事辞めるぞ!」と始めたけど、いつしかブログが苦痛になり、でもここまでやってきた努力を消したくない、という自分の気持ち(ん?これもボクのことかな?)

このように、生きていればものごとに執着して悩むことは必ずあります。

でもこれらもしょせん「泡」。いつかうつり変わる。ならばそこに悩んでる時間はもったいない!

このように考えて生きていくと、くだらないこだわりが消えて、楽に生きていける気がしませんか?

ぽんた

一度、いま抱えている自分の悩みを思い出してみて、無常の考えを当てはめてみてください。きっと気持ちがラクになりますよ!

『時間革命』|まとめ

いかがでしたでしょうか。

本書のまとめ

●時間はなによりも貴重。「他人の時間」なんて無駄な時間を生きることなく「自分の時間」を生きろ!

●自分時間を生きる大きなポイントは、ハマれる何か、夢中になれる何かを見つけること。

●自分が何に夢中になれるかは、とにかく”やってみる”。やってハマるから好きになる。

●イチガク⇒世の中は「無常」だ。ものごとに執着せず、目の前の”今”を楽しもう!

今回のイチガクは、かなり精神論になっちゃいましたね。(笑)

でもテクニックの行動部分だけじゃなく、こういったマインドの部分もしっかり吸収していく。

これは「人生を楽しく、そしてラクに生きていく」ためには必要なステップだな、と改めて感じました。

本書では他にも、

・「忙しい=暇」とは?

・多忙と多動の違い

・スキマ時間の使い方

・継続そのものに価値なし!

・「お金と労働」の間違った認識

など、ビジネス界の先頭を走る堀江さんの時間術を余すことなく学べます!

ぜひ本書を読んで、一流ビジネスマンの思考に触れ、刺激を受けてみてください!

きっと「時間」についての見方が変わりますよ!

また時間術に関して以下の書籍もオススメ!「自分の時間を増やしたい人」はぜひ覗いてみてください!

ではまたっ♪

【本書の目次】

Chapter1:「他人の時間」を生きてはいけない

Chapter2:徹底的に「ムダ」な時間を殺せ

Chapter3:「常識や世間体」に時間を溶かすな

Chapter4:「夢中」が時間密度を濃くする

Chapter5:「健康」こそが最大の時間投資である

Chapter6:「将来を心配する」という究極のムダ