書評

【書評No.15】日頃のストレスから解放されよう!/『反応しない練習』著:草薙龍瞬

反応しない練習 アイキャッチ

どもっ、ぽんたです!

今回はこちら!

『反応しない練習』著:草薙龍瞬

 

本書は、人が生きていく中で感じる悩みや苦しみとどう向き合っていくか。そしてそれをどう解決していくかについて書かれています。

サブタイトルに「ブッタの超・合理的な考え方」とあるとおり、仏教の教えにそっての解説。

宗教か…と思ったそこのあなた!ちょっとまってください!決して仏教の教えに習っていきましょう!というわけではないんです。

ブッダの教えを、宗教的な内容とはまったく異なる面で、実用的で現代にも使える考え方を学べるんです。

本書を読むことで、自分の心との向き合い方を学べ、悩みや苦しみを減らし、心穏やかに生活ができるようになりますよ!

ぽんた
ぽんた
ではさっそく書評していきます!
こんな人にオススメ

・日常の悩みや不安から解放されたい

・毎日感情が動きすぎて疲れちゃう

・仕事や人間関係のストレスをどうにかしたい!

・心を落ち着かせて生きていきたい

 

学び①:悩みを減らすには心の反応を減らせ!

ボクたちは普段の生活の中で、めちゃくちゃ多くの物事に対して心が反応しています。

・突然雨が降ってずぶ濡れになったよサイアク〜

・彼女へのプレゼントを喜んでもらえた!やったー!!

・このご飯はうまい!最高!!

・仕事がはかどり早く帰れたぜっ!テンションあげあげ!!

など。このように、1日のうちにたくさんの外部の出来事に対して反応し、生きていることがわかります。

そうした中で、ボクたちが悩んだり苦しんだりするのもすべて心の反応が原因だ、と。

悩みの始まりには、きまって”心の反応”があるのです。心がつい動いてしまうこと━それが悩みを作り出している”たった一つのこと”なのです。

 

例えば、

・お客さんにイチャモンをつけられて腹が立った!

・電車が遅延してイライラする!!

・自分の計画どおりに仕事が進まずイライラする!!!

・上司に理不尽に怒鳴られてストレスだぁああああ!!!!

どれも外部の出来事に心が反応しているのがわかります。

であれば、人生で悩みや苦しみを減らすにはムダな心の反応を減らせば幸せに生きていける、と著者は主張されています。

ぽんた
ぽんた
マイナスの感情につながる反応をそもそもしなければ悩みや苦しみは発生しないじゃん!という話ですね。たしかに。。

 

ムダな心の反応を減らす方法

ストレスや怒りなどの悩みを減らすために、そういったムダな心の反応をしないようにするのはわかった。では、どうすればよいのか。

 

それはまず第一に、何か自分の感情が動いたと感じた時「いま、心が反応しているな」と気づくことからだ、とのこと。

そして、気付いたあとは理解する。自分はいまこういう理由で心が反応しているんだ、という理解。そうやって客観的にみれば心が落ち着いていくとのこと。

簡単に流れをまとめると、

①心の反応に気づく→②正しく理解する→③心を静める

 

例えば、友人に貸していたお金が返ってこずイライラしたとします。

まずは①で「あ、今イライラしてる、心が反応しているな」と気づく。

そして②で「このイライラは、友人がお金を返してくれないことが原因だなあ。てことはすぐに返してくれると思っていた自分がいるなあ。友人もほんとにお金に困ってる可能性があるなあ。」と理解する。

すると③に進み、心が静まっていく。

といったところでしょうか。

たしかに、借りたものを返さない友人が悪いと思ってしまいますよね。

でもそれはあくまで自分のモノサシで「悪い」と感じてるだけかもしれません。

また、「悪い」と感じてしまった時点で心が反応してしまってる可能性もあります

なので、自分の心の反応に対してのみ正しく理解するにとどめよう、ということ。

ぽんた
ぽんた
自分の心とだけ向き合う。やってみると難しいんですよねこれが…

 

人が関わる反応は自分と相手を分けて考える

心の反応には、人が関わる場合とそうでない場合がある。

人が関わらない場合とは、例えば「急に雨が降ってずぶ濡れになった。さいあく~~~」みたいな。

逆に先ほどの例は人が関わってますよね。この人が関わる場合は、

①自分の心への反応

相手への反応

2つわけて理解するべきだ、とのこと。

 

先ほどの例でいきますと、

自分はお金が返してもらえないことに腹が立ち心が反応しているん

②相手は返す余裕がない、もしくは待ってもらえるだろうと思っているんだろうなぁ

というふうに完全に切り離して考えます。

そして①も②もそれぞれ理解するにとどめます。

どうしてもボクたちは「あの人が悪い」といった判断をしてしまいがちです。

 

でも考えてみてください。②は相手しだいのところがあり、いくら自分が考えたところで答えは見つかりません。

であれば考えるだけムダだ、という結論になり、判断をすること自体がムダであることになります。

仏教が目指す「正しい理解」とは、逆説的な言い方になりますが、「正しいと判断しない」理解です。

その心の反応を理解するだけにとどめましょう、ということですね。

 

でもそうはいっても、どう考えても確実に相手が悪いとしか思えない時ってありませんか?

「ぜっっったいにあんたのミスだろ!」

と思うけど自分のせいにされ、しかも怒りをぶつけてくる上司とか。(体験談…)

でも、そんな時でも「相手が悪い」と考えてしまえば、その時点で「相手が悪いんだ」という心の反応がでてしまってることになるんです。

そういう時こそ「この人はこういう考えをしてるんだな〜」とただ理解するに努め、「どうすればよいでしょうか?」自分の感情を交えずに客観的に関わるべきだ、とのこと。

悩む人
悩む人
これは難しそうだ。。。

 

人間だれしもムカつくときはありますし、それで普通だと思います。「なんやねんこいつ!!!」ってなるときありますもんね。笑

でもどれだけ腹が立ったとしても、感情的になるだけではなにも解決しないことも事実。

・外部のモノにできるだけ反応しない

・反応したときはそのことに気づき、自分と相手を完全に切り離して客観的に関わる

ぽんた
ぽんた
これを意識するだけで自然と心に余裕ができ、穏やかな気持ちでいられますよ。

 

学び②:他人の目が気になるのも心の反応が原因

ボクは昔から人の目を気にして生きてきた自覚があり、今でもめちゃくちゃ気になります。

悩む人
悩む人

「これをやったら上司にどう思われるだろうか」「これを言ったら印象悪いかな?」

など毎日考えて生活しています。すべて無意識に。。。

ただこれらを分析すると全て承認欲求からくるものなんですね。

 

あいつは仕事ができるやつだ、優しくて良いやつだ、と人から認められたいんです。でも、これらもすべて心が反応していることが原因だ、とのこと。認められたい!という反応ですね。

そんな他人の目を気にしてしまうことへの効果的な対処法としても、相手は相手、自分は自分と考える、と先ほどの考え方が挙げられています。

 

相手と自分の反応を分けて考える。相手の反応は相手にゆだねる—これが、人間関係で悩まないための基本です。

人が関わる反応は、いつでも自分と相手を分けることから始まり、それがなによりも大切だ、と。

他人の目を気にしている瞬間に気づく

「認められたい」という欲がでてるんだな、と理解

認められるかどうかは結局相手しだい。だから自分がどう考えても意味がない、他人は他人。

このように理解することで心が静まっていきます。

 

実際にボクも職場でやってみました。自分の心の反応に気づき理解する。

すると、「相手が認めるかどうかは考えてもムダだな」と気づくことで、自分が今できる最大限のパフォーマンスをすることに専念できたんです。

ぽんた
ぽんた
自分の心の反応を理解することに努めることで、こんなに気持ちが楽になるんだと正直驚きでした。

みなさんも一度騙されたと思ってやってみてください。きっと、他人の目が気になる悩みから少しは解放されますよ。

 

学び③:本当の幸せは自分の心と向き合うことから始まる

本書を読んでいて、幸せを求めるなら自分の心と向き合うことが必要だなと、強く感じました。

これを書いてる今、自分でもなんだか宗教的な考えにみえるな、と思っちゃいますがボクは無信教です。それでも、本気で幸せってなんだろう?と考え、いろんな本を読んだ結果でてきた考えです。

幸せになりたい!とどれだけ口で言ってても本当に幸せになるのは難しい。

自分は何が幸せと感じるのか?

これを正しく理解しとかないと本当の幸せはやってきません。

「甘いものが食べたい」とわかってれば、チョコレートを食べます。間違っても梅干しなんて食べませんよね?これと同じです。

幸せと感じる時には、「嬉しい!」や「楽しい!」などの感情が必ずそこにはあります。これも全て、心の反応。

であれば、自分の心としっかり向き合い、幸せな心の反応に気づくことが重要ではないでしょうか。

そうして、自分が幸せだと感じる時はなんなのかを理解することができれば、これから生きていく中で、幸せな反応を感じれるようなモノに飛び込んでいったりチャレンジする。それを繰り返していけば幸せに近づけるのではないでしょうか。

 

『反応しない練習』|まとめ

いかがでしたでしょうか。

学びまとめ
  • 全ての悩みや苦しみは心の反応が原因
  • ムダな心の反応を減らせば悩みや苦しみも減る

 

実際に実践してみると、全ての苦しみをなくすのはやはり難しく感じます。人は反応することでいろんな感情をいだく生き物ですからね。

ただ、心の反応を意識することで、これまでの悩みや苦しみが少しずつなくなっていくことも実感しました。

最初から全てを無くそうとせず、少しでも悩みや苦しみを減らせるなら、それだけで十分だと思います。

本書は他にも

・様々なモノを判断することは危険

・人を最も悩ませる「妄想」への対処法

・判断してしまう自分から解放されるために

・「満たされない心」の満たし方

・「本物の自信」のつけ方

・「快」を大切にすべき理由とその活用法

・社会を生きていく中で「正しい競争」の仕方

・ブッタが教える「最高の生き方」とは何か

などなど、生きていく中で大切な「自分の心」への考え方が盛りだくさんです。

本書に書かれている内容を実践することで、きっとあなたの悩みを解決でき、気持ちが楽になりますよ!

気になった方は是非本書を手に取って読んでみてくださいね!

 

ではまたっ♪