書評

【書評No.27】精神科医が伝授する究極の読書術を学べ!/『読んだら忘れない読書術』著:樺沢紫苑

読んだら忘れない読書術 サムネ

 

どもっ、ぽんたです!

 

悩む人
悩む人

読んだ本の内容をすぐに忘れちゃう。読書しても自己成長してるかわからないよ~

 

そんな方にオススメの1冊がこちら!

『読んだら忘れない読書術』著:樺沢紫苑

 

著者は精神科医でありながらTwitterやFacebookなどのSNSでも有名な情報発信者で、日本で最もインターネットに詳しい精神科医と言われてらっしゃる方。

毎月30冊の本を読み、メルマガやSNSで発信されている著者が、精神科医の知識を踏まえた上での読書術が語られてます。

本の選び方や読む前の準備、もちろん読み方など、改めて「何のために読書をするのか」について考え直すきっかけを与えてくれますよ。

たくさんテクニックが詰まってるので少しずつ実践し、読書効率を上げていきましょう!

 

ぽんた
ぽんた
では本書の学びを見ていきましょう!

 

【本書の学び】

  1. 速読より深読せよ
  2. 読書を楽しむのが一番大切
  3. 試し掘りと深掘り

 

こんな人にオススメ

・読んだ本の内容をすぐ忘れちゃう

・読書をしてもなんだか自分のためになってるかわからない

・効率の良い読書法を知りたい

 

各章のざっくり概要

【第1章】 なぜ、読書は必要なのか?読書によって得られる8つのこと

⇒読書で得られるメリットを8つ紹介されている。中でも重要な点は、読書は自己成長のためであるが、そもそも読書を楽しんでいなければ意味がない!ということ。

【第2章】 「読んだら忘れない」精神科医の読書術 3つの基本

⇒精神科医が教える読書の基本3つを学べる。まとめると、①1週間に3回のアウトプット②スキマ時間で読む③深読。そして何より議論できる水準で読む、これが自己成長に繋げる読書のキーポイント。

【第3章】 「読んだら忘れない」精神科医の読書術 2つのキーワード

⇒ポイントはアウトプットとスキマ時間。スキマ時間は読書効率を上げ、またアウトプットありきで読むことで記憶に残りやすい。

【第4章】 「読んだら忘れない」精神科医の読書術 超実践編

⇒これまでのポイントを意識して、どう読んでいくかが書かれている。いきなり読むのではなく、目次から全体像をイメージし、この本から何を得たいのか?を決めて読む。面白そうと思って買った本はすぐに読む。など、記憶に残りやすい読み方を学べる。

【第5章】 「読んだら忘れない」精神科医の本の選択術

⇒本の選び方をきちんと知っていることで、自分の人生を変える1冊に出会える可能性をグンっと高めれる。案外軽視されがちだが、とても大切な部分。ベストセラー?Amazonのレビュー?自分にとってベストな本の選び方を学べる。

【第6章】 早く、安く、たくさん読める究極の電子書籍読書術

⇒ネットなどでよく見られる、紙VS電子書籍について、毎月30冊の本を読む著者の経験を元にした意見を知れる。

【第7章】 「読んだら忘れない」精神科医の本の買い方

⇒著者が実践する、賢い本の買い方について書かれている。ざっくりまとめると、年間予算を決めて、直感で欲しいと思ったらすぐにえ!悩むな!!

【第8章】 精神科医がお勧めする珠玉の31冊

⇒毎年300冊の本を読む著者が厳選した31冊が紹介されている。精神科医の方なのでそちら方面の本が多い印象ですが、著者はビジネスや書き手としても活躍されているので、読みたい!と思える本に出会えるはず。

学び①:速読より深読せよ

私が考える「本を読んだ」の定義は、「内容を説明できること」、そして「内容について議論できること」です。感想や自分の意見を述べられなければ、本を読んでいる意味がないのです。

 

世の中には速読について書かれた本がたくさんあります。

しかし、いくら早く本を読んでも、本から何も吸収できていなければ全く意味がありません。それはただの自己満足の読書=ムダな読書。

ボクも昔、「1ヶ月で5冊も読んだぜイェーイ!」ってなってた時に友達から「どんな本か教えてよ」と言われた時、マヂで何も言葉が出てきませんでした。

「これは面白かったよ」「これは読みやすかったかな〜」程度。

ぽんた
ぽんた
今思うとほんと恥ずかしいばかり。。。

深読=内容を議論できるレベル

では「議論できるレベル」に達するためにはどうすればよいか。

 

その答えは「深読」。

深読とは文字通り深く読むこと。

これを行うことで「議論できるレベル」まで落とし込める。まずは目の前の1冊をきちんと読み込み、深読に慣れてきたら次に速読を意識していく。

10冊の速読より1冊深読。

つい「1ヶ月で何冊読めたか」に焦点がいきがちですが、その考えは今すぐ捨てましょう!

学び②:読書を楽しむのが一番大切

本を読む理由は、「楽しい」から。ただ楽しみながら読むだけで、記憶にも残り、学びも大きく、自己成長につながる。「自己成長」を目的にしないほうが、結果として猛烈な自己成長につながるのです。

 

ボクはこれまでずっと効率の良い読書法を探し、1冊1冊を「自分のためだ」と思って読んできました。

ただ目の前に必死で、いつしかこの「読書を楽しむ」ことを忘れてました。。。

 

悩む人
悩む人
でも自己成長のために読むのと、読書を楽しむことは矛盾してない?・・・

 

そう思っちゃいますよね。

本書ではなぜ楽しんで読むほうが良いのかについて、以下の点を挙げています。

  • やらされ読書は続かない
  • ドーパミンが出て記憶に残りやすい

やらされ読書は続かない

「成長のため」のような、やらされた感のある読書は続きません。

なぜなら本を読んで1、2ヶ月で結果はでないから。

ブログやYouTubeと一緒ですね。長期目線で育てていく。

これを知らずに読書を続けていると、結果がでないことに失望しモチベーションも下がり、「読書をしても意味がない」と思って読書をやめてしまう。

モチベーションがないと人間は効率が落ちるものです。

ドーパミンが出て記憶に残りやすい

「ワクワク」や「楽しい」という瞬間は、記憶を強化する脳内物質ドーパミンが分泌され、記憶に定着しやすいとのこと。

たしかに、本の序盤で「これはおもしれぇえええ!!!」と時間を忘れるくらいハマった本の内容って、めちゃくちゃ覚えてませんか?

また「仕事のために読まないといけない本」や「上司に言われたから仕方なしに読む本」を読む時って、なかなか内容が頭に入ってこなくないですか?

やはり自分で時間を作ってせっかく読書をするならば、楽しく読まないと損!

楽しく読むことで記憶に残りやすく、それが次のモチベーションにつながり、どんどん自己成長していく。

 

ぽんた
ぽんた
これが著者の言う「自己成長を目的としないほうが自己成長につながる」という意味なんですね!

学び③:試し掘りと深掘り

あなたの可能性を引き出すための読書をする。そのためには、「試し掘り」を繰り返し、「ここだ!」と思ったなら、徹底的に「本掘り」していくことです。これが、最も効率がいい自己成長につながる読書術です。

 

これは本書の中で、本の選び方を温泉採掘で例えられている部分です。

温泉採掘には「試し掘り」と「本掘り」があるように、これを読書に当てはめる。

「試し掘り」で知識を広げる読書をする

これは面白そう!と思ったら「本堀り」=その分野の本を徹底的に読む

知識を深める読書をする

と言う流れですね。この考え方は自己成長の読書をするにあたって重要になってきます

ただ、これを意識していくにあたって、よくある2つの失敗が紹介されてます。これにハマらないよう注意が必要です。

 

よくある2つの失敗

失敗①:「試し掘り」で得た感覚をあっさり捨てる

マーケティングの本を読んで少し「面白いな」と感じたのに、次はまた違う分野の本を読んでしまう。

もちろん自分の読みたい本を読んでいくのは大切です。しかし自己成長のため、自分の可能性を広げるために読書をしているなら、この感覚は大切にしたいところ。

何度も確認しましょう。「読んだ本の数ではなく、自己成長のためだ」と。

 

失敗②:いきなり「本掘り」をする

例えば株式投資を学ぼう!と考えた際に、いきなり分厚い本を読み込もうてしても、専門用語がいっぱいでてきて全く理解できません。

そういう時はまず入門書で全体像をさっと学んでから、再度分厚い本に挑むのが良いでしょう。

 

意識しないとついやっちゃいそうな失敗なので、特に注意する必要がありますね。

『読んだら忘れない読書術』|まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

本書の学びまとめ

①速読より深読

②読書を楽しむことが一番大切

③試し掘りと深掘り

 

本書を読んでいると、いかに自分がなんとなく読書をしているのかに気づかされ、読書へのモチベーションが爆上がりします!

今回紹介した部分はほんの一部で、まだまだ自分の読書効率をあげてくれる役立つ話がたくさん詰まってます。

少しでも自分の読書効率をあげたい!読書を自己成長につなげたい!と思っている方は、ぜひ本書を一度読んでみてください!

 

ではまたっ♪